忍者ブログ
数名で作る創作サイトです。
[19] [20] [13] [12] [11] [10] [9] [8] [7] [6] [5]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


また日常に戻った。

今までに喧嘩何てした事ある?

そう言わんばかりに、仕事の支度をしている。

綾乃はいつも早起きだ。

亜里守は学校か。

朝八時。日常。

一度起きるが、寒くて毛布に包まる。

遠くで「行って来ます」と聞こえた。



気付くと昼になっていた。

怠惰だった。

バイトにも行きたくない。

我侭を思いつくだけ口に出して吐き出した。

顔を洗って、バイトの支度をした。

外に出て後悔した。

凍てつく寒さを実感した。

やはりバイトなんて行きたくない。

思うだけ思って、自転車を走らせた。



バイトから帰って来ると、大きな箱が机の上に置いてあった。

覗くとケーキだった。

ああ、そうか。亜里守の誕生日か。

忘れていた。

時刻は夜中の一時。

ふと、人の気配がした。

亜里守が起きて来たらしい。

「おかえり。」

ただいま、続けてごめん。

何が?という顔をしてる亜里守に、誕生日を忘れていた事を告げる。

「いいよいいよ。」

そう言って笑った。

ちょっと考え事をしてる顔だ。

「んー、欲しい本あるんだ。」

「分かった、明日買ってくるよ。」

やったね、そう言って嬉しそうに飛び跳ねてる。

ホっと胸を撫で下ろし、暖かな気持ちになった。

こうして年が明けても一緒に居られた。

しかし、別れまでの時間はそう無かった。

亜里守は進学して、都会の大学へ行く。
PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード


トラックバック
この記事にトラックバックする:


忍者ブログ [PR]
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
最新記事
(12/31)
(12/30)
(12/30)
(12/30)
(12/30)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
 
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
最古記事