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憂鬱だった雨の季節は終わった。
蒸し暑いのはこの国の特徴。 でも、緑と木漏れ日は何より御馳走。 青空を見上げて、そして呟いた。 「なにやってんだろ。」 遠くから声が聞こえる。 誰か探しているのか。 「あ、ここにしよーっと。」 膝まである紺色のスカートは今時珍しい。 真っ黒な長めの髪の毛が揺れている。 息を切らして座り込む。 ああ、誰かを探しに来た訳じゃ無いらしい。 お弁当を膝の上に広げて、モグモグ食べだした。 ずっと我慢していたのか、空腹なのだろう。 「一緒に食べよ?」 突然、短い黒髪がわさっと揺れ、黒くて大きな二つの眼。 それがこちらへと向けられる。 「いや、いい。」 冷たく投げ捨てた言葉に、肩を震わせていた。 彼女はきっと、俺が好きなんだろうな。 素直になれない自分を憎らしく思い、 彼女を不憫に思い、 くしゃ、っと亜里守の髪を撫でた。 「そりゃ勿論、好きさ。」 PR |
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