数名で作る創作サイトです。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 亜里守と居ると緊張する。 側に居るだけで、恋愛対象として意識した。 でも、絶対愛してはいけない相手だって事も認識していた。 今の生活を失いたくない、ただそれだけ。 「あ、雨。」 亜里守がポツリと呟いた。 確かに雨音が聞こえる。 アスファルトに打ち付ける音、水溜りを車が跳ねる音。 「なんかさ、鬱だね。」 「え?」 唐突に亜里守から出た言葉は意外だった。 鬱・・・・・・。 「そうか?雨は好きだけどな。」 同じ部屋で、同じ様に横になって、同じ様に読書をしている。 亜里守は無類の読書家だ。 暇さえあればいつでも、本を読んでいる。 そんな横顔や、後ろ姿、集中していて文字以外何も見えてない瞳。 どれも魅力的だ。 ふとこちらに目を向ける。慌てて目を逸らす。 ただの家族。 そう、家族の枠を越えてはいけない。 誰にも気付かれてはいけない気持ち。 ずっと隠し続ける。 PR |
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